1.2 予測、目標、計画

予測は企業ではよく行われている統計業務です。生産や輸送、人員の計画策定を助けたり、長期の戦略計画を導いたりします。しかし、企業の予測は下手なやり方をしていることが多く、予測を目標や計画と混同していることもしばしばです。予測、目標、計画は3つの別々のものです。

予測は、
過去のデータや影響しそうな将来のイベントの知識など、入手可能な全ての情報を所与として、可能な限り正確に将来を予想すること。
目標は、
起こって欲しいと思っていること。目標は予測と計画とつながっているべきだが、必ずしもそうなっていない。どう達成するか計画せずに、また、そもそも現実的な目標なのか予測もせずに、目標を設定することがあまりに多い。
計画は、
予測と目標に対応すること。計画には、予測を目標に一致させるのに必要な適切な行動を決めることが含まれる。

予測は、会社の多くの領域で重要な役割を果たし得るのですから、経営の意思決定行動の統合された一部であるべきです。近代的組織は用途によって短期、中期、長期の予測を必要としています。

短期予測は、
人員、生産、輸送計画に必要。計画策定プロセスの一部として、需要予測が求められることも多い。
中期予測は、
原材料の購買、人員の雇用、機械や設備の購入に向け、将来それら資源がどれだけ必要になるか決めるのに必要。
長期予測は、
戦略的計画に用いられる。その決定には、市場機会、環境要素、内部資源を考慮しなければならない。

不確実なイベントを予測するいくつかのアプローチを含む予測システムを、組織は構築する必要があります。そうした予測システムには、予測問題を特定し、幅広い予測手法を適用でき、各問題ごとに適切な手法を選択し、継続的に手法を評価し精緻化する、技能の開発が求められます。また、正式な予測手法を成功裏に使ってもらうためには、それを用いることに組織から強力な支援を得ることも大切です。