6.5 シナリオ予測

判断による予測と根本的に異なるアプローチが、シナリオに基づく予測です。このアプローチが狙っているのは、複数のあり得るシナリオに基づく予測を生成することです。これまでの2つのアプローチ(Delphiと類似からの予測)が起こりそうな予測の生成を意図していたのと対照的に、各シナリオに基づく予測は起こる確率は低くて構いません。全てのあり得る要因、推進力、それらからの影響、それらの間の相互作用、そして予測すべきターゲットを検討することで、シナリオを生成します。

シナリオに基づいて予測を構築することで、幅広いあり得る予測を生成でき、いくつか極端な予測も特定できます。例えば、他にも多くのシナリオを作成するのですが、「最良」、「普通」、「最悪」ケースのシナリオだけを提示するのが通常です。これら両極端を考えて、文書化することで、早期にコンティンジェンシー・プランを作成できます。

シナリオ予測では、意思決定者がシナリオ作成に参加することがしばしばです。いくらかバイアスが生じやすくなる一方、シナリオに基づく予測を伝えやすくなり、結果がより良く理解されることになります。